インフラエンジニアの設計とは、
システムを安定して運用するために、
事前に全体像とルールを決めておく仕事です。
未経験の方にとっては、
「設計では何をしているのか分かりにくい」
と感じやすい工程でもあります。
運用や構築と比べて、
実際の作業内容が見えにくいため、
イメージが曖昧になりやすいのが特徴です。
本記事では、
インフラエンジニアの設計について、
仕事内容、基本設計と詳細設計の違い、
未経験との距離感を中心に整理します。
インフラエンジニアの設計とは何をする仕事か
インフラエンジニアの設計とは、
システムの全体像と動き方を、
事前に決めておく工程です。
設計の段階では、
まだサーバーを構築したり、
実際の設定作業を行ったりはしません。
代わりに、
どのような構成にするのか、
どれくらいの性能が必要なのか、
障害が起きた場合にどう振る舞うのかといった点を、
事前に整理します。
これらを先に決めておくことで、
構築や運用の段階で、
大きなトラブルが起きにくくなります。
設計は、
あとから困らないために、
考え抜く工程だと言えます。
インフラエンジニア設計の仕事内容の考え方
設計業務の内容は、
プロジェクトや現場によって異なります。
ただし共通しているのは、
「判断」が多く求められる工程であるという点です。
システム構成をどうするか、
性能をどこまで見込むか、
冗長化やバックアップをどう考えるか、
セキュリティをどのレベルで確保するかなど、
正解が一つではない判断を積み重ねていきます。
そのため、
設計は単なる資料作成ではなく、
意思決定の工程として位置づけられます。
この特性から、
未経験者がいきなり主担当になるケースは、
ほとんどありません。
設計が基本設計と詳細設計に分かれる理由
多くの現場では、
インフラエンジニアの設計は、
基本設計と詳細設計に分けて行われます。
基本設計では、
システム全体の方向性を決めます。
どのような構成にするのか、
冗長化するのかしないのか、
必要な性能の目安をどう考えるのかといった、
大枠を整理する工程です。
この段階では、
細かい設定値までは決めません。
一方で詳細設計では、
基本設計で決めた内容を、
具体的な設定レベルまで落とし込みます。
サーバーごとの役割や、
設定値、
障害時の具体的な挙動などを明確にし、
構築担当が迷わず作業できる状態を作ります。
基本設計と詳細設計を分けることで、
認識のズレや設計漏れを防ぎやすくなります。
なぜ設計業務は未経験者には難しいのか
設計が未経験者にとって難しいのは、
知識よりも、
経験を前提とした判断が求められるからです。
過去にどんなトラブルが起きたのか、
将来どのような変更があり得るのか、
運用時にどこに負荷がかかりやすいのかといった視点は、
実際の現場経験がないと持ちにくいものです。
そのため多くの場合、
インフラエンジニアは、
運用を経験し、
構築を経験し、
その先で設計に関わるようになります。
設計は、
キャリアの中で自然に到達する工程として、
位置づけられることが多いです。
設計の考え方を理解すると何が変わるのか
設計の考え方を理解できるようになると、
インフラエンジニアとしての視点が変わります。
運用時に、
なぜこの構成になっているのかが分かるようになり、
違和感にも気づきやすくなります。
構築や運用の中で、
改善点を考えられるようになるのも、
設計視点を持つようになってからです。
設計は、
単なる上流工程ではなく、
エンジニアとしての判断力を鍛える工程だと言えます。
インフラエンジニアの設計とは何かを整理すると
インフラエンジニアの設計とは、
システム全体の形とルールを、
事前に決めておく仕事です。
未経験からすぐに担当する工程ではありませんが、
運用や構築を経験した先にある、
非常に重要な工程でもあります。
設計を理解することで、
インフラエンジニアという仕事を、
より立体的に捉えられるようになります。
インフラエンジニア全体の工程や位置関係については、
インフラエンジニアの仕事内容とは
で前提を整理しています。
