「インフラエンジニアは将来性がないのではないか」と考えたとき、AIや自動化によって職種そのものがなくなるかを予測しても、自分の将来性までは判断できません。
同じインフラエンジニアでも、現在任されている仕事が違えば、その仕事の変化から成立する将来の選択肢も違います。
見るべきなのは、職種が将来も残るかではなく、今任されている仕事が変化したとき、その変化によって将来選べる仕事が成立する状態になっているかです。
この記事では、職種全体の将来予測ではなく、現在の仕事を起点に自分の将来性を判断します。
結論|インフラエンジニアの将来性は、職種名だけでは判断できません。
現在任されている仕事が今後どう変化し、その変化によって、現在の環境で次に経験できる仕事が成立し、将来選べる仕事が増える状態になっているかを見る必要があります。
仕事の変化には、自動化や効率化によって担当していた作業が変わる場合もあれば、担当範囲そのものが変わる場合もあります。
重要なのは、変化そのものを良い悪いで評価することではありません。
その変化によって、現在の環境で新しい仕事を任される機会が生まれ、その経験から将来選べる仕事が増える状態になっているかを見ることです。
最終的に判断するのは、どの仕事を選ぶべきかではありません。
今の仕事から、現在の環境で次の経験が成立し、その先の将来選択肢が成立する状態になっているかです。
この記事でわかること
- 「将来性がない」を職種の存続だけで判断できない理由
- 将来性を見るときに「今、何を任されているか」を起点にする理由
- 現在の担当業務が変化するとき、何を確認すればよいか
- 現在の環境で次に経験できる仕事が成立するかを確認する方法
- その経験から将来の選択肢が増える状態と固定される状態の違い
- 自分の現在地から将来の選択肢が成立するかを判断する方法
「インフラエンジニアは将来性ない?」を職種全体で考えない
インフラエンジニアの仕事は、技術や環境の変化によって内容が変わります。
AI、自動化、クラウド化によって、これまで人が行っていた作業の一部が変わることもあります。
しかし、仕事の内容が変わることと、その人の将来の選択肢がなくなることは同じではありません。
職種の一部が変化しても、その変化によって別の仕事を経験できる場合があります。
反対に、職種そのものが残っていたとしても、自分の担当業務が変化せず、次に経験できる仕事も増えなければ、将来の選択肢が広がるとは限りません。
そのため、「インフラエンジニアという職種は将来も必要か」という問いだけでは、自分自身の将来性は判断できません。
確認する対象を、職種全体から、自分が現在任されている仕事と、その仕事が今後どう変化するのかへ移す必要があります。
AIや自動化によってインフラの仕事そのものがどう変化するのかは、インフラエンジニアは将来なくなる?自動化される運用と変わる役割で扱っています。
将来性を見るときは「今、何を任されているか」を起点にする
「インフラエンジニアとして働いている」という職種名だけでは、現在の仕事の中身までは分かりません。
同じインフラエンジニアでも、監視、障害対応、設定変更、構築、設計など、実際に任されている仕事は異なります。
さらに、同じ仕事でも、技術や環境の変化によって担当する範囲が変わることがあります。
ここで、どの仕事が上で、どの仕事が下かを決める必要はありません。
重要なのは、現在どの仕事を任されていて、どこまで自分で判断し、どこまで責任を持っているのかを踏まえ、その仕事が変化したときに現在の環境で何を任される状態になるのかを確認することです。
将来性を自分の問題として判断するなら、まず自分が何を任されているのかを具体化します。
現在の仕事から将来の選択肢が成立するかを判断する
将来性を「職種が残るか」ではなく「将来何を選べるか」で捉える
「インフラエンジニアという職種が10年後もあるか」という問いだけでは、自分の現在地を判断できません。
ここでは将来性を、将来、自分が選べる仕事が成立している状態として捉えます。
これは特定の仕事へ進むことを勧めるものではありません。
現在の仕事が変化したとき、その変化によって現在の環境で次に経験できる仕事が成立し、そこから将来の選択肢が成立するかを確認するための考え方です。
現在の仕事の変化から、今の環境で次に経験できる仕事が成立するかを見る
まず、自分が現在任されている仕事を具体的にします。
そのうえで、その仕事が今後どのように変化する可能性があるのかを確認します。
自動化や効率化によって担当していた作業の一部が変わることもあれば、環境の変化によって担当範囲が変わることもあります。
ここで確認するのは、変化した仕事の名称ではありません。
その変化が起きたとき、現在の環境で、自分に次の仕事を任せる状態が実際に成立するかです。
その判断では、現在どこまで判断し、どこまで責任を持っているのかも確認します。
現在の判断や責任の範囲が変化によって広がり、今の環境で新たな仕事を任されるなら、現在の仕事の変化は次の経験につながっています。
一方、作業だけが効率化されても、判断する範囲も責任を持つ範囲も変わらず、今の環境で新たに任される仕事がなければ、仕事が変化したとしても次の経験は成立しません。
つまり、ここで確認するのは、
現在の仕事 → 仕事の変化 → 現在の環境で成立する次の経験
というつながりです。
「次にどの職種へ進めるか」を決めるのではなく、現在の仕事の変化によって、今の環境で次の経験が実際に成立するかを確認します。
その経験によって、将来選べる仕事が増える状態か固定される状態かを分ける
前段で確認した「現在の環境で成立する次の経験」を、将来選べる仕事の広がりとして分けます。
その経験によって、現在とは異なる仕事でも使える判断や責任の範囲が生まれ、将来選べる仕事が増えるなら、選択肢が広がる状態です。
反対に、次の経験が成立しても、現在とほぼ同じ範囲の仕事に閉じているなら、将来選べる仕事は固定される状態です。
ここで見るのは、「次の仕事があるか」だけではありません。
今の環境で成立する次の経験が、将来選べる仕事の幅を変えるかです。
したがって、
- 仕事の変化から新しい経験が成立し、その経験によって選択肢が広がる
- 新しい経験は成立するが、選択肢の範囲はほとんど変わらない
- 仕事の変化があっても、今の環境で新しい経験が成立しない
という違いを分けることができます。
この段階では、自分に合う職種を選びません。
確認した結果を、将来の選択肢が増える状態なのか、現在の範囲に固定される状態なのかに整理します。
整理した条件を、自分の現在任されている仕事に照合する
ここで、自分自身の仕事を判断対象にします。
現在任されている仕事を一つ具体的にし、先ほど整理した条件に照合します。
確認するのは次の点です。
- 今、何を任されているか
- どこまで自分で判断し、どこまで責任を持っているか
- その仕事が今後どう変化する可能性があるか
- その変化によって、現在の環境で次に経験できる仕事が成立するか
- その経験によって、将来選べる仕事が増える状態になっているか
ここでは、希望する仕事を基準にしません。
また、「運用だから」「構築だから」といった工程名だけでも判断しません。
実際に任されている仕事と、現在の判断・責任の範囲、その仕事の変化を基準に、今の環境で次の経験が成立し、その先の将来選択肢が増える状態になっているかを照合します。
複数の仕事を担当している場合も、最初から「インフラエンジニアとしてどうか」とまとめて判断せず、具体的な担当業務を入力として確認します。
最後に、現在地から将来性を判断する
最後に、照合した結果から判断します。
現在任されている仕事に変化があり、その変化によって現在の環境で次に経験できる仕事が成立し、その経験から将来選べる仕事が増える状態になっているなら、現在地から将来の選択肢が成立しています。
一方、仕事が変化しても現在の環境で次に経験できる仕事が成立せず、あるいは次の経験が成立しても選択肢の範囲が広がらないなら、将来の選択肢は現在の範囲に固定される状態です。
したがって、インフラエンジニアとしての将来性を判断するときは、
「今の仕事がなくなるか」ではなく、「今の仕事の変化から、現在の環境で次の経験が成立し、その経験によって将来選べる仕事が増える状態になっているか」
を判断します。
これは、転職するべきか、どの職種へ進むべきかを決める判断ではありません。
自分の現在地から、仕事の変化を経て将来の選択肢が成立しているのか、それとも現在の範囲に固定されているのかを判断するためのものです。
まとめ
インフラエンジニアの将来性は、職種そのものが将来も残るかではなく、現在任されている仕事の変化から、今の環境で次の経験が成立し、その経験によって将来選べる仕事が増える状態になっているかで判断します。
見るべきなのは職種名だけではありません。
- 現在、何を任されているか
- どこまで自分で判断し、どこまで責任を持っているか
- その仕事がどう変化する可能性があるか
- その変化から、現在の環境で次に経験できる仕事が成立するか
- その経験によって将来選べる仕事が増えるか
- その条件を自分の現在地に照合する
- 現在地から将来の選択肢が成立しているか判断する
「運用だから将来性がない」「設計なら将来性がある」といった工程だけでは判断できません。
自分が今何を任されているか、どこまで判断・責任を担っているか、その仕事がどう変化し、今の環境で次の経験が成立するかを見る。
その経験によって将来選べる仕事が増える状態にあるかどうかを判断することが、この問いに対する基準です。
